マンションを購入するとき、私たちはその美しい外観や便利な立地に目を奪われがちです。しかし、マンションの管理組合の運営については、どれだけの方が関心を持っているでしょうか?実は、管理組合の運営において非常に重要な役割を果たしているのが「監事」です。監事は、管理組合の業務が適切に執行されているか、また財産の状況を監査する役割を担っています。まさに監事は組合員の「眼」なのです。
監事の業務とは
監事は、以下のような業務を行います:
運営監視:管理組合の業務執行が管理規約や総会決議に従って進められているかをチェックします。これには理事会の運営だけでなく日常点検、定期点検、清掃、修繕なども含まれます。
会計監査:管理組合の財産管理が適切に行われているかを確認します。これには管理費の徴収や支出の妥当性などが含まれます。
監事は理事とは異なり、理事会での議決権は持たず、理事と兼任することもできません。監事は独立した立場から管理組合の透明性を確保するため、その業務は非常に重要です。
監事の権限とは
監事は以下の権限を持っています:
理事会に出席し、必要と認めるときは意見を述べることができます。
管理組合の業務執行や財産の状況について疑念があるときは、理事会の開催を請求することができ、意見を述べることができます。
理事長が臨時総会の開催に応じないときは、自ら臨時総会を招集して、報告したり意見を述べたりすることができます。
なぜ監事が不可欠な存在なのか
監事の役割を理事・役員が認識することで、理事会の意識が変わり、緊張感が生まれます。監事は深刻な不正行為を未然に防止するために不可欠な存在です。監事が職責を全うすれば組合員の管理組合への信頼は益々高まるでしょう。
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マンション管理士山崎清博
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