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  • 執筆者の写真山崎清博

理事長の苦悩:信頼できない管理会社との闘い

更新日:4月14日

現役の理事長さんや、理事長経験者の皆様から受けることが多い相談のひとつに『管理会社を信用できない』というものがあります。これは必ずしも管理会社の落ち度だけではないのですが、何らかの理由で管理会社との信頼関係が綻びを見せた時、理事長さんにとっては、日ごろから業務を任せきっているだけに裏切り感が増幅して、身内を信用できなくなったような深刻な悩みになってしまうようです。


マンション管理組合では、理事長のポジションは組合員にとって重要な役割です。しかし、マンション管理の特別な教育を受けたわけでもなく、専門知識もない理事長さんが管理組合を運営するにあたり、不安や苦悩を経験することは山ほどあります。さらに、信用できなくなった管理会社との関係は、その苦痛を増幅させます。実は、管理会社依存度が高い理事長さんほどこの問題を抱える傾向にあります。今回は、そんな状況に直面する理事長の苦悩について考えてみましょう。


1. 経験不足からくる自己不信


理事長としての経験が浅い場合、組合の運営や問題解決に自信を持つことは難しいものです。経験の不足からくる自己不信は、日頃の理事会運営から大規模な修繕、長期修繕計画・資金計画プロジェクトにまで影響を及ぼし、不安感を増強します。


2. 管理会社の信頼性への疑念


管理会社は、組合とは異なる利益を優先することがあるため、理事長がその提案や指示に疑念を抱くことは理解できます。組合員の利益を最優先に考えるのに対し、管理会社の利益との対立が生じることは珍しくありません。


3. 搾取感と不安


管理会社が適切なサービスを提供せず、内容や金額の妥当性に充分な説明もせずに高額な料金を請求することがあるため、理事長は搾取されているような不安を感じることがあります。経験不足からくる無力感と組み合わさると、ストレスと不安が増幅されます。


4. 自己主張の難しさ


管理会社に対して異議を唱えたり、交渉することは理事長にとって難しい場合があります。

専門知識もなく経験も少なく他のマンションの情報もないからです。自己主張するための自信が不足していると、組合員の利益を守ることが難しくなります。


5. 解決策を見つけるための自主努力


理事長が信用できない管理会社との闘いを乗り越えるためには、以下のような努力が必要です。


【情報収集】 管理会社の提案や契約書をよく理解し、国の施策や他のマンションの情報など、必要な情報を管理会社に頼らず、積極的に自ら集めることが重要です。情報は力です。


【味方をつくる】 管理会社に対する誤解や思い込みが不信に発展するケースは少なくありません。そんな時は閉じこもらず、組合員と協力して問題に取り組み、マンション管理士など信頼できる専門家を味方につけたうえで、客観的な判断に努めることが大切です。


【透明性と説明】 管理会社に対して透明性を求め、提案や契約について詳しく説明を要求しましょう。


【自己啓発】 経験と知識を積み重ね、自己信頼を高めるための努力を怠らないようにしましょう。


【依存からの脱却】 管理会社は業務代行会社ですが、利益を追求する企業でもあります。利益を度外視してまで組合員や理事長に寄り添うことはありません。不満や不信感の多くは過剰な依存や期待から生まれています。


信用できない管理会社との闘いは大変ですが、組合員の利益を守るために必要な努力です。

管理会社を替えた組合が、暫くするとまた別の不満を持つようになる、よくあることです。


青い鳥はいません。組合全体の利益を最優先に考え、管理会社や業者と対等に付き合い、第三者であるマンション管理士などの専門家を活用するなどして、永続的でバランスのとれた管理組合運営を続けるための努力を惜しまないことが、本来の理事長と理事会の役割です。


専門知識や経験が足りなくとも、これで多くの問題が解決できます。




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